2013.03.01「久米島の自然環境と暮らしに関するアンケート調査」報告会

IMG_4014rev.jpg2013年2月28日(木) 19:30〜20:30 、具志川改善センター2階会議室にて、昨年7月に久米島町役場産業振興課と国立環境研究所が実施した「久米島の自然環境と暮らしに関するアンケート調査」の報告会を開催しました。

このアンケートは、久米島応援プロジェクトの活動を久米島町民の皆様にどれくらい知っていただけたのか、その波及効果を知ること、さらに久米島の自然環境と暮らしに関して広くご意見を伺い今後の久米島町の自然環境の保全・管理を進めていく基礎資料とすることを目的として、2012年7月に実施したものです。

アンケートの配布は、久米島町区長会にご協力いただき、久米島町全世帯(3925世帯)に配布、約1か月後区長により訪問回収いただき、1324件(回収率33.7%)もの回答を得ることが出来ました。報告会当日は製糖期(さとうきびの収穫時期)でお忙しい時期でしたが、関心の高い方においでいただきました。

また3月1日(金)に具志川改善センターで開催された区長会でも、ご協力いただいた区長の皆様にアンケートの報告資料を配布し、結果をご報告させていただきました。
IMG_4023rev.jpg
なお、本調査は(独)国立環境研究所生物・生態系環境研究センターの提案型研究の一環として実施されました。結果の一部はプライバシーに十分配慮した上で、研究成果として学術論文雑誌に紹介する予定です。

本調査実施に際し、久米島町の皆様への調査票の配布と回収には、区長・班長の皆様に多大なるご尽力を賜りました。また、久米島の海を守る会の日比野研一事務局長には、調査票の配布作業等ご尽力をいただきました。アンケートにご回答くださった久米島町民の皆様、アンケート配布・回収にご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

国立環境研究所 浪崎直子
posted by プロジェクトメンバー | 地域活性化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013.02.25プロジェクト終了後の継続活動:久米島小学校による赤土対策実践

2012年9月末をもって久米島応援プロジェクトは終了しましたが、その後の継続活動をご紹介します。

P1020097rev.jpg2013年2月21日、久米島小学校5年生の総合的な学習の時間授業「赤土探検隊」の一環で、儀間川流域の農地にグリーンベルトであるベチバーを植え付ける赤土流出防止対策を実施しました。

今回植え付けたベチバーは2012年5月17日に、久米島町役場産業振興課から株分けしてもらい小学校校内で観察・育てていたものです。
その様子はこちら↓
http://kumejima-support.seesaa.net/article/273669781.html
まずはプランターと花壇の両方で育てたベチバーを掘り出し・植え付ける準備を前日に行いました。プランターで育てたものは、根っこががっちりとプランターに張り付いてなかなか取り出せず、ベチバーの根っこがいかに頑丈なのかということが、この準備を通じても実感できたとか。

そして、大切に育てたベチバーを植え付けた圃場は、「どこの畑で対策をするのが効果的か」を、児童が探究するという体験授業を実施することからはじめました。儀間川流域の地図を見ながら、久米島ホタルの会や儀間老人会の方々と一緒に現場を散策して探求し、この中で「山田橋」という地元の方々大切にしている橋の周囲をきれいにするという目標が定まり、山田橋に流れる流域で対策をしたいと産業振興課の協力をあおいで、今回の対策圃場を手配いただきました。畑は3回目にベチバーの植え付けを実施させていただいたところのちょうど向かい側です。

P1020113rev.jpg

今回の赤土対策につながるまでの授業実践は、小学校5年生担任の玉城先生が久米島ホタルの会と産業振興課・儀間老人会の方々と相談を重ねながら具体化してくださったものです。そして玉城先生の協力依頼に、産業振興課、さらには久米島海を守る会も当日の作業等ご協力いただきました。こうして協力の輪が広がって、地域をあげて赤土対策の実践をする取り組みが今後も継続して行われることを願っています。
P1020108rev.jpg

国立環境研究所 浪崎直子
posted by プロジェクトメンバー | 地域活性化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012.10.01久米島町仲里庁舎にて、久米島応援プロジェクト活報告会を開催しました



2012年9月26日午後1時30分より、久米島町仲里庁舎にて、久米島応援プロジェクト活動報告会を開催しました。


久米島応援プロジェクトは、その環境保全推進のため、久米島町と活動協定を結び、赤土流出対策について連携して取り組んできました。9月でプロジェクトの活動期間を終了するにあたって、久米島町役場会議室にて、関係者や環境問題に携わる職員の方々にご参加いただき、3年間の活動報告と各メンバーの担当した調査・分析や地域の方々との協働活動について発表を行いました。

PIC (4).JPG


今回の報告発表の最後には、会場に参加された方々から質問やプロジェクトの活動を振り返ってのご示唆・ご提案をいただくことができました。とくにそのなかでも、プロジェクトの地元の学校で行った環境教育への効果や、行政に対する要求・要請の更なる可能性など、終了期の報告会にもかかわらず、発表側としては大変勉強になる内容が盛りだくさんでした。また今後、この取り組んできたことについて、プロジェクトメンバーや役場の担当課として、どうかかわっていくつもりかといった、継続性についても質疑があり、プロジェクトとしては活動期間満了となるものの、プロジェクトを構成した各メンバーや所属する組織によっては、地域団体の側面支援や発展的調査研究を続けていく予定または検討中であること。また久米島町の産業振興課としては、赤土問題は最優先課題として、事業として継続してかかわっていくことなど課長からのご回答をいただきました。

PIC(1).jpg

これに先立ち、今後の地域内活動の節目として、久米島町と久米島応援プロジェクトの活動協定に変わって、これまでプロジェクトとともに保全活動にかかわってきた地域団体のひとつ、一般社団法人久米島の海を守る会と久米島町との間で、活動の相互連携協定を締結し、地域で取り組みをすすめていくことが、予定されています。


さらに、久米島ホタルの会とともに開発と実践した久米島小学校での環境教育カリキュラム「久米島の自然博士になろう!〜赤土探検隊〜」は、教材を作成して小学校に寄贈し、今後も授業が継続されるよう教育委員会や産業振興課に協力を依頼しました。また、観光協会に運営の場を移した島の学校の体験プログラムも、新たな体制と内容の検討が始まっています。

 
PIC (2).JPG

外部専門家・研究者らによる地域の保全活動支援プロジェクトは、いよいよ地域内での活動にステージが移ろうとしています。ヒト、モノ(&情報や技術)、カネ、が地域内で循環し、保全活動が展開するとともに、自然が持続的に利活用されていく、その地域モデルが今誕生しようとしています。


《発表プログラム》

3年間の活動概要の報告                                              ・・・    WWFジャパン    権田
儀間地区のキビ圃場のモニタリング状況と予測
           ・・・    国立環境研究所    山野
小学生に向けた環境教育の取り組み
                            ・・・    国立環境研究所    浪崎
保全目標に応じた赤土流出削減量の設定と達成への課題・・・衛生環境研究所
    金城      
地域団体の活動と今後の予定・・・久米島の海を守る会 日比野氏、元
島の学校 祖根氏 
 

(WWFジャパン 権田)

posted by プロジェクトメンバー | 地域活性化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012.09.26儀間公民館で最終報告談話会を開きました

9月25日(火)19時〜、9月末で3年間の活動を終了するにあたり、これまで活動にご協力いただいた儀間地域の方々にお礼を申し上げる場として、儀間公民館にて最終報告談話会を開催しました。当日はホタルの会とともに行った久米島小学校の環境学習に協力くださった儀間老人会の皆様を中心に、久米島小学校の先生方も含め、20名以上の方々にお集まりいただきました。

P9250013.jpg

儀間地域は、私たちプロジェクトが開始する以前に、儀間川の生物調査が行われ、また文化人類学の調査も行わるなど、これまでの研究成果が蓄積されている地域でした。私たち応援プロジェクトは、ここ儀間地域を久米島の中でのモデル地域と設定し、3年間儀間川の2カ所に機器を設置して赤土流出量の観測をさせていただきました。また、儀間流域に畑をもつ儀間の農家の方々に、グリーンベルトや緑肥などの赤土流出防止対策にご協力いただきました。さらには、久米島小学校での環境学習で、儀間老人会サロンの皆様に昔の儀間川の様子を教えていただくなど、多方面でお世話になりました。

談話会では、プロジェクトメンバー4名から一人ずつこれまでのお礼を申し上げた後、出席いただいた地域の皆様からもお一人ずつ、全員からお言葉をいただきました。

P9250025.jpg P9250038.jpg
■地域の皆様からいただいた言葉
・・・・
「プロジェクト開始当初は、何をするのかよくわからない面もあり、戸惑いもあったが、今回行った環境学習は、地域が子どもの教育に関わることが出来る模範的な活動になった。地域の皆さんも大変喜んでいる。」
「仕事を引退してしばらく経つが、ずっと地域の役に立ちたいという気持ちがあった。今回、環境学習の協力願いがあり、その誘いにのったことで、昔の儀間の様子を子どもたちに伝えることができた。」
「普段から子どもたちと接してはいるが、あのような学習の場で改めて昔のことを伝えることができたのはうれしかった。」
「老人会の中には、子どもたちにちゃんと話ができるのか,教員だった方にしかできないのでは・・と最初は不安に思う人もいた。だが、実際やってみると、みなうれしそうに昔の話・経験を話していた。」
「小学校にとっては、地域の方々の話は生きた教材。老人会サロンで聞いた地域の皆さんのお話は子どもたちの心にしっかりと届いた。私たちも地域のことを教えていただいた。これからも学校に関わっていただきたい。」
「我々(老人会の方々)同士も、いつも酒を飲んでいるが、はじめて聞く話もたくさんあった。私たちも勉強になった。」
「海のごみの問題もある、先日老人会で海岸清掃を行ったが、子どもたちと一緒にやることが大事」
「儀間はまだ下水道の本管が通っていない。生活排水、洗剤の問題もなんとかしなければならない。」
「赤土だけでなく、下水道整備や土地改良区の維持管理などについても重要。」
・・・・・
私たちがターゲットとした赤土以外にも、海ゴミ・下水などの地域の課題に取り組む必要性があるとのご意見もいただきました。

プロジェクト開始した当時、儀間を対象にするのはまるで赤土対策をしていない地域のように思われてしまう、とのご指摘を受けたこともありましが、この3年間で、「もあい(仲の良い者同志の月1回の集まり)」にも何度かお邪魔させていただき、お話を続ける中で、プロジェクトの活動についてご理解・ご助言くださり、また時間や労力を割いてご協力いただけるようになりました。「もう3年も経つかね、あんたと出会ってまだ1年くらいの気持ちだが」と言いながら、これまでの活動を振り返ると話は尽きず・・、談話会は23時まで続き遅くまでお付き合いいただきました。

P92500162.jpg P9250069.jpg

儀間の太田区長さん・書記崎村さんには、この談話会の呼びかけや準備にもご協力いただき、またこれまでこのプロジェクトを支えていただきました。

これまでお世話になったすべての儀間の皆様に、心よりお礼申し上げます。

P9250078.jpg

プロジェクト出席者:国立環境研究所 浪崎直子・山野博哉、WWFジャパン 権田雅之、沖縄県衛生環境研究所 金城孝一

(国立環境研究所 浪崎直子)
posted by プロジェクトメンバー | 地域活性化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012.09.25「砂の観察」授業実施&授業教材完成間近

9月25日(火)、久米島小学校5年生担任の玉城先生にリクエストいただいて、午前中の2校時の時間で「海を学ぶ」授業を実施しました。この日は、応援プロジェクト代表の権田さんも出席。松本校長先生から、キャリア教育にもなるのでぜひ仕事の紹介もして欲しいとアドバイス受け、冒頭に二人で自己紹介をさせていただきました。

P9250471.jpg

そして、7月の教員研修会で紹介した、「砂のプログラム」「サンゴのフリップクイズ」「サンゴ15」の3教材を使って授業を進めました。
メインプログラムは「砂」です。久米島・儀間川河口域の砂と、他の4地域の砂を比較観察して、「久米島・儀間の砂はサンゴや貝などの海の生きものの死骸などでできている」ということの理解を深めました。この日のため、7月に実施した教員研修会講師の古瀬浩史さんから日本全国の3地点(伊豆諸島・八丈島と新島、屋久島)の砂とその海岸の写真を小学校に寄贈いただきました。また権田代表が住んでいるすぐそばの石垣島の砂も持参して、儀間の砂とあわせて全部で5地点の砂を見比べ、気づいた点を出し合いました。

P9250487.jpg

儀間河口域の砂を見て「赤瓦みたいなのがある!」というコメントが。陸から流れた赤土は固まって、「赤瓦」のように見えたようです。八丈島の黒い砂を見て、「近くで建物工事している」「ここで泳いだら足が真っ黒になりそう」なんてコメントも。いろんな視点に関心するばかりでした。一番人気の砂は、新島の流紋岩質の砂。ダイヤモンドみたい、もって帰りたい!欲しい!大人になったらこの島に砂を取りに行く!と言い出す子までいました。

P9250480.jpg

砂のプログラムの後は、「サンゴフリップクイズ」・「サンゴ15」教材を使ってサンゴの知識を深めました。最後伝えたいことが山ほどあり急ぎ足になってしまったのでどれだけ伝わったかな・・と不安でしたが、この夜担任の玉城先生が子どもたちの感想文をプレゼントしてくださり、そこには

写真.jpg・自分たちのよくみている砂がふつうだと思っていたけれど、日本にはいろいろな砂があるんだなーと思いました。
・黒い砂がふつうのところがあると聞いてびっくりしました。
・なみざきさんはサンゴに手と口があるといっていたけれど、目はあるのかと考えました。
・情報をおしえるサンゴ、なかまをころすサンゴもいました。
・歩くサンゴがあるというのはびっくりしました。私の予想は小さくてチョコチョコあるいている予想です。
・サンゴがピンチということをきいて、私はサンゴのためにできることがあります。だからいろいろな勉強をしてがんばりたいです。

多様な感想をもってくれたようです。担任の玉城先生の、子どもたちの意見を引き出す指導法には、私自身勉強になることしきりでした。

今日使った教材・PPTファイル・動くサンゴの動画一式は、引き続き来年以降も使用いただけるよう久米島小学校のパソコンに保存してきました。またこの一連の授業をまとめた「授業教材」を、これまで担任の玉城先生、古瀬さん、久米島ホタルの会にも協力いただき製作をしてきましたが、いよいよ最終調整段階になりました。この授業教材を使って新しく赴任された先生にもこの授業を行っていただけるように、長く続く授業になるようもう一踏ん張りです。
久米島小学校5年生総合的な学習の時間_表紙rev.jpg

(国立環境研究所 浪崎直子 WWFジャパン 権田雅之)
posted by プロジェクトメンバー | 地域活性化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。